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インタビュー;らーめんイラストレーター 青木健

 本を代表する浮世絵師、葛飾北斎。死期を悟った彼は、晩年、こんな言葉を残している。

もう五年生きたら、本当の絵描きになれる」(富嶽百景)

富嶽三十六景という不朽の名作を打ち立て、約90年間絵を描き続けた彼でさえ、絵画の神妙な世界には辿りつけなかったそうだ。曰く、究極的には一点一画が生き物の如くなり、そうなるにはプラス20年は必要だそう。その道半ばで倒れた北斎を思うと、そこに実世界で達せなかったのは残念でならない。しかし逆に、それでも達すことができない世界観だからこそ、北斎が最期まで追い求め続けたのだ。多くの人のマインドに語りかけ、無限に、永遠に、有機的に広がりを見せる力を芸術は持っているのだといえよう。
 
 らーめん屋で最初に目に入るのは、お店の看板でしょう。我々は“ただの店名”にしか見えないロゴマークには、実は、お店のコンセプトや店主の思いが多重的に込められているという。一体それはどういうもので、どういう苦労があるのか。今回お話をうかがったのは、

青木1




青木2




らーめん屋さんのロゴマークで活躍するイラストレーターの「青木健」さん。さぁ、その神妙な世界をちょっとのぞいてみましょう。
※2012年11月5日にインタビュー致しました。
※出席者はおがた、虎キチです。
※編集者が関西人のため、青木さんのコメントが関西弁になっている場合がございます。御了承下さい。

青=青木さん
虎=虎キチ

----------

虎「まずは簡単に…出身と年齢を教えて下さい。」


青木7


青「そういうところからですね(笑)埼玉県草加市出身の43歳です。」

虎「普段はどういうお仕事をされていますか? 」

青「主にらーめん屋さん関係のデザインやイラストです。ラーメンバンク(らーめん情報の総合サイト)の4コマ漫画なども担当しております。他にも大成食品さんの鳥居式らーめん塾(らーめん店開業を目指す人向けの塾)でデザインやイメージづくりのプログラムを担当したり、専門学校で非常勤講師として生徒にイラストをレクチャーしたり…と幅広く、お仕事をやらせていただいております。」

虎「専門学校の生徒さんからは、『ラ』な青木さんと思われているのですか? 」

青「そうですね(笑) 授業では真面目にイラストレーションを教えていますが、個人的にらーめんの話は結構しますし、よく一緒に食べに行ったりもしますよ。」

虎「お気に入りのお店を教えて下さい。」

青「名刺にもイラストが描かれている『中華そば 多賀野』さん。無化調な醤油、スタンダードだけど深みがあるタイプが好きなんです。あ~思い出しただけでも、ヨダレがでてきますね(笑) 荻窪にあった『めん家(閉店)』さんも大好きでした。御主人が亡くなられてもう食べることが出来ませんが、とてもお世話になりました。」

虎「青木さんは食べ手としては、リピーター(特定のお店に頻繁に通う人)ですか、それともコレクター(色々なお店を食べ歩く人)ですか? 」

青木4


青「(やや遠い目で)私の造語なんですが……サイクラーです。一日一杯を目安に、サイクルを持って食べ歩くのが好きなんです。以前あるお店に行った時に、サラリーマンが『これこれ! この味だ! 思い出した! 』というような満面の笑みを浮かべているのを見たんです。その時私も、忘れかけた頃に好きなお店に行き、味を思い出すのが自分の楽しみ方だと感じましたね。無理に限定を追ったりせず、好きなお店をマイペースで何周も巡る、これが“サイクラー”です。」

虎「なるほど…サイクラーという言葉は初めて聞きましたわ…色々な巡り方があるんですねぇ…。」
 「では、らーめんのお仕事を詳しく教えて下さい。」

青「はい。ロゴマークやユニフォームなどのデザイン業務が多いですが、イラストを用いたPOPの制作も行ったりします。」

虎「ポップ…? 」

青木5


青「例えば、つけ麺の食べ方を絵で説明しているのを見たことありませんか? 文字で食べ方等を書いていてもあまりお客さんは見ないんですが、イラストが入ると目を留めて下さる方が多いんです。もちろん、らーめんやつけ麺の食べ方はお客さんの自由なんですが、『お店の特徴を最大限味わえる食べ方をしてほしい』という店主さんの思いが強いケースも結構多いんですよ。それを自然に分かりやすく伝えるためのPOPを制作しています。それでお店側の一杯を、出来るだけ多くの方がおいしく召し上がってもらえれば大変嬉しいですね。」

虎「ロゴ制作に関して伺いたいのですが、作るに当たって難しいことはなんですか? 」

青木3


青「まず美味しさを損ねないことですね。当たり前ですが、看板も“美味しそう”に見えなければならない。加えて飲食店なので清潔感、かつ一見しただけで『どのような一杯が提供されているのか』『どのような雰囲気のお店なのか』という、ある程度の理解を与えることが重要です。それを踏まえつつ、凡庸化を避けながら個性的なものに仕上げなければなりませんし、お店の場所や雰囲気、店主が描くイメージも頭に入れておく必要があります。もちろん読みにくいものも基本的にアウトです。」
 「一番気を使うのが『お店の味に合わせる』ことです。らーめんも多様化してきましたよね。“昔ながらの”というタイプや、今風の“創作らーめん”までたくさん種類があります。今風の一杯を出しているのに、“昔ながら”というイメージを彷彿させるロゴでは、お客さんも困惑します。そういった、看板とお店の一杯のコンセプトを崩さないような配慮をしなければならないわけです。」

虎「最も思入れの深いロゴ(看板)はどちらのお店ですか? 」

青「『』さんのロゴですね。というのは、らーめん関係のお仕事を始めるきっかけになったからです。それを見た店主さんから声をかけていただいたり、ご紹介を受けたりして、どんどんと広がっていきましたからね。」

虎「具体的に『凪』さんのロゴはどういう意味が含まれているんですか? 」

青「歴史を先取りして老舗感を演出した『博多一風堂』さんと比較すると分かりやすいのですが、『凪』さんは逆に、古びないスタイルにしています。これはお店自体に“元気”や“活力”があること、そして常に挑戦者であるべきという意味です。周りの円は、らーめんの丼と同時にお店の一杯で広がる“人の輪”を表しています。左下に着目して下さい。円からはみ出している部分があると思いますが、これは既存の世界観から、はみ出すエネルギーを持っている、持ってほしいという思いが込められているんです。当初はバーの間借り営業からスタートしたお店ですが、今では海外支店に大行列を作るほど“文字通りの”人気店、そして型破りなスタイルを続けられています。とても嬉しいですね。」

青木9
「歴史」を思わせる「博多 一風堂」さんのロゴ・マーク



青木8
青木さんの思入れ深い「ラーメン 凪」さんのロゴ・マーク。
ここにはたくさんの思いが込められている。


虎「うわー。ただのマークだと思っていましたが、これだけの意味合いが重ねられていたとは…驚きました…(^_^;)」
「他にやりがいがあったと思われることはありますか? 」

青「そうですね…。お店の看板はお客さんから一番初めに目につく所なので、やはり作らせていただいたお店の売り上げが上がったとかいう報告を聞くと、携わった者として大変嬉しいですね。とあるブロガーさんが『この看板がいい! 』と書かれていたり、お客さんが『このロゴ可愛いね! 』と言っているのを耳にすると、喜びと手応えを感じますね。よく目につく看板ですが、あまり評価の対象にされることがないので、こういう声は大変ありがたく思っています。」

青木さんが担当された看板

青木11
鶏そば ムタヒロ 二号店」@国分寺

青木10
立川中華そば 魚魚」@立川ラーメンスクウェア


虎「青木さんはらーめんのどこがお好きなんですか? 」

青「らーめんそのものはもちろんですが、その『』でしょうか。家でらーめんを食べることはほとんどなくて、お店で食べるのが好きなんです。どんなお店構えで、どういうご主人が作ってるのか、どんな丼で、どんなお客さんがいて、どんな会話がやりとりされるのか…そういったものを感じるのが好きなんですよね。入店して『いらっしゃいませー』から、『ありがとうございましたぁー』までの『場』に居るのが好きなんだと思います。」

虎「最後に…青木さんにとってのらーめんとは? 」

青木6


青「店主さんの“”です(キッパリ)。私にとってらーめんは女性名詞、特に若々しい女性ですね。飯ものはガツガツして男っぽいし、うどんやそばは油(色気)が入っていないですからね。…って、ついていけなくなってませんか(笑) …だから“娘”には罪はないんですよ。厳選素材を使ってるらーめんは、例えるなら家柄の良い娘。それで美味しくないものが出来れば、娘が悪いのではなく店主の育て方が悪かった結果。その逆ももちろん同じです。そういう意味で、らーめん自体に悪いことはなく、罪はないだからどんなものでもありがたくいただきましょう! 私はいつもこれを胸に刻みつけています。」



青木さん、色々と示唆深いお話をたくさんありがとうございました。らーめんは一杯だけでなく、こういう方々の支えもあっての一杯だと痛感しました。何だか一杯に対する世界観がまた一つ広がったように思えましたね。これからはロゴや看板にも、どういう思いが込められているのかという所にも着目して、らーめんを楽しみたいと思います!


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さてさて、次回はどなたにお話を聞きましょう~? またお楽しみにー(^O^)/


最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました!!




筆責 虎キチ
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2011年4月…

一橋大学三人の麺好きメンがとうとう立ちあがった…
国立にラーメンサークルが正式に承認されるッ!


IRCはIkkyo Ramen Club の略称で、2011年4月に出来たばかりの「大学公認」ラーメンサークルです!

活動としては、

・月に数回皆で麺征しに行く

・自分の食べたらーめんをブログやツイッターで第三者に発信する

・らーめんに共感する人の「輪」を広げる

です。

共通するのは、
我々のサークルを通じて、「らーめんの魅力を知る」といった理念。
一店舗一店舗で違うらーめん、一人一人の好みが全く異なるらーめん…
様々な人やらーめんと出会い、その魅力を「深く」知る活動をしております!
らーめんのことを知りたいな、食べたいな、他の人に好みの一杯を伝えたいなという方は是非是非、一緒に麺征しましょう(^.^)/~~~


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